今回は天童よしみさんのコンサートで使用されているそうる透さんのドラムセットに関して解説していきたいと思います。
皆さんご存知のとおり天童よしみさんといえば日本を代表する大御所中の大御所の演歌歌手ですよね。
となれば演奏する楽曲も当然のごとく演歌になりますよね。
そうです、天童よしみさんのコンサートでは演歌を演奏することが多いです。
そうる透さんはツーバスセッティングなんですね!!演歌にツーバス??
と、なられている方がほとんどだと思います。
今回はそんなそうる透さんの天童よしみさんのコンサートにおけるツーバスのドラムセットについて紹介していきたいと思います。
そうる透さんのドラムセット紹介!!No.1(天童よしみさん編):楽器紹介
天童よしみさんのドラムセットは天童よしみさんのコンサート用に組まれたセットを使用しています。
そのため演歌に特化したセットとなっております。
ドラムはTAMA STAR MAPLEとプロデューススネア
まずはタム、バスドラ、スネアから紹介していきたいと思います。
タム、バスドラは全てTAMAのSTAR MAPLEを使用しています。
【各種サイズ】[インチ × 深さ]
- BD:22″×18″ & 24″×18″
- Tom1:10″×8″
- Tom2:12″×9″
- Tom3:14″×10″
- Floor Tom:16″×14″
- SNARE:14″×5.5″
スネアはそうる透さんプロデュースのモデルです。
スネアについてはこちらをお読みいただくことをオススメします!
ドラムヘッドはすべてREMO社
TAMA社のドラムを購入すると、ほぼ確実にEVANSが付属する場合がほとんです。
しかしそうる透さんはエンドース契約のあるREMO社のものに統一されています。
スネアのヘッド
スネアのヘッドには、打面がCSコーテッドアンバサダー、裏面にスネアサイドのディプロマットを使っています。
タム・フロアタムに使われている打面のヘッド
タムからフロアタムにかけてはすべて統一しており、打面にコーテッドエンペラーを使っています。
タム・フロアタムに使われている裏面のヘッド
タム・フロアタムの裏面には、クリアエンペラーを使っています。
バスドラに使われている打面側のヘッド
バスドラの打面側には、パワーストローク3のコーテッドを使っています。
バスドラに使われているフロント側のヘッド
バスドラのフロント側には、パワーストローク3のエボニーカラーのヘッドを使っています。
使用ヘッド一覧表
ドラムの種類 | 打面 | 裏面 |
スネア | CSコーテッドアンバサダー | スネアサイド用ディプロマット |
タム10″~14″ | コーテッドエンペラー | ディプロマットクリア |
フロアタム16″ | ||
バスドラ22″、24″ | パワーストローク3
コーテッド |
TAMAロゴ入りパワーストローク
ブラック |
バスドラのペダルはカムコ
次にバスドラのペダルについて紹介します。
そうる透さんは天童よしみさんのコンサートの時はカムコのHB35です。
を使用しています。そう、あの「伝説の名器」と言われたあのカムコです、、、。
なぜカムコが伝説の名器と言われているのかというと、当時国産のペダルはベルトドライブが主流だった中、チェーンドライブの先駆けだったからですね。
私もちょこっと踏んだことがあるのですがま〜〜踏みやすかったですね〜。自分も欲しいくらい
踏みやすかったです、、、。
カムコDP120は限定販売でしたので、現在新品で入手することはできません。
シンバルの紹介
次にシンバルを紹介していきます!
そうる透さんて演歌でもロック系のシンバル使ってるの?
なんて質問もネットで見かけたことがありますが、しっかり渋い系のシンバル使ってます!
それぞれご紹介していきます!
クラッシュシンバル
クラッシュシンバルは、Sweet Crashで揃えています。
ライドシンバル
ライドシンバルはK Symphonic 18″を使っています。
これは元々オケ用の合わせシンバルです。あえてライドシンバルとして使用しています。
ハイハットシンバル
ハイハットはA Zildjian Special Recording 12″を使っています。
このハイハットをそうる透さんはトップとボトムを入れ替えてボトムシンバルがトップになる様にセッティングしています。
クローズハイハットとして、Zildjian Stadium medium 10″を追加しています。
これは元々ハイハットでは無くマーチングなどの屋外演奏用に作られた小口径の合わせシンバルです。
エフェクトシンバル
そしてエフェクトシンバルにZildjian A Custom EFX 18″を追加。
スプラッシュシンバル
スプラッシュシンバルとして、K Custom hybrid Splash 11″、A Fast Crash 14″を使っています。
Zildjian/A Fast Crash 14″は元々クラッシュシンバルとして売り買いされていますがそうる透さんはスプラッシュシンバルとして使用しています。
遮音にアクリル板
そしてなんといってもそうる透さんの天童よしみさん用ドラムセットを紹介する上で欠かせないのがアクリル板なんですね。
ドラムセットにアクリル板を置くのは他のマイクに干渉したりドラムそもそもの生音を抑えるためにアクリル板というのが使用されています。
ただあのアクリル板は実はそうる透さんの持ち込みで通常より高さが低くなっております。
それはなぜかというと天童よしみさんがドラムはモニターからの音ではなく生音に合わせて歌いたいとおっしゃていたからだそうです。
よってアクリル板を低くすればシンバルは生音のまま聞けて、歌うのに邪魔になりうるタムやバスドラのLOWだけをカットするという目的であのアクリル板が使われているそうです。
それでそのアイディアを実行すべくそうる透さんがクリアソニック社に特注で作ってもらったのがあのアクリル板なんですね。
これらの楽器を使ってそうる透さんは演奏しているんですね〜。
そうる透さんのドラムセット紹介!!No.1(天童よしみさん編):演歌ではどのように使われているのか
演歌を演奏する時のそうる透さんは少しいつものロックやポップス、歌謡曲を演奏する時と少し違う点があります。
アシスタント目線からそれらのことを解説していきたいと思います。
まずはスネアのチューニングです。まずそうる透さんは普段打面側のヘッドはコーテッドのエンペラーを張っていますが演歌の場合コーテッドのCSヘッドを張っています。
また普段であれば打面側のヘッドはいつもワッシャーが潰れるくらいカンカンに張っていますが演歌の場合かなりユルユルにチューニングしています。
またあまり普段はミュートも使わないのですがこれまた演歌ではクリップでメガネ拭きを敷いてそれを押さえつけるかの様にガムテープで固定してあります。
なぜこの様なことをしているかというと、演歌は寂しげな部分であったり静かに小さく叩く場面があります。
そういった場面に対して小さく叩いた時表情がつけやすいからなんですね。
また大きくショットを打つ様な場面でもこのスネアのチューニングだと歌を邪魔することなくパワフルで芯が通ったショット音が得られるためなんです。
CSヘッドにしているのも小さく叩く時と大きく叩く時の表情を大きく叩き分けるためなんですね。
ちなみにタムのチューニングはどうかというとこれもまたダブダブに緩くチューニングされてあります。
その代わりただダブダブなだけではなくタムを一個叩いた時に他のタムが共鳴してウーーーーンと気持ちの悪い中低音が鳴らさない様にそれぞれのタムの音程にしっかり距離をとってチューニングされてあります。
タムはタム同士の音程が近ければ近いほど共鳴し合います。
バスドラを踏んでもタムが共鳴しない。タムを叩いても他のタムが共鳴しない。
この様なチューニングでそうる透さんは演歌、天童よしみさんの現場で演奏されてるんですね。
そうる透さんのドラムセット紹介!!No.1(天童よしみさん編):演歌でなぜツーバスなのか
なぜツーバスかというと、天童さんの現場では天童さんが着替えたりする時ダンサーをフューチャーしたインスト曲をやります。
インスト曲というのがとにかく派手ではちゃめちゃに難しいプログレやフュージョンをやったりします。
その時にまず、そうる透さんは「どうせやるんだったら派手な方がいいよなー。」と思ったのと天童さんが自らそうる透さんにツーバスのセッティングがいいと仰ったそうです。
それで今のツーバスセットが組まれたそうです。
そうる透さんのドラムセット紹介!!No.1(天童よしみさん編):まとめ
今回はそうる透さんが天童よしみさんの現場で使用しているツーバスセットの楽器紹介とどういう風に使われているか、またどの様な経緯でツーバスセットを天童よしみさんの現場に用いることになったのかということを解説させていただきました。
これからもそうる透さんの現場で使われている機材、ドラムセットのことについてアシスタント目線で
発信していきたいと思いますので何卒よろしくお願い致します!!