そうる透さんのレコーディングでよく使われたマイク12選

今回はそうる透さんがレコーディングのときによく使用しているマイクについて紹介していきたいと思います。

「最近は宅レコもできるようになったし、ドラムをいい音で録りたい!プロはどんなマイクを使っているの?」

そんな疑問を、そうる透さんのアシスタント経験を元に解決したいと思います。

メーカー別に分けると以下になります。

  • SHURE
  • AKG
  • Audio-Technica
  • SENNHEISER
  • AUDIX
  • YAMAHA

それではそれぞれメーカーごとにご紹介していきたいと思います!

※そうる透さん本人が所有されているものもありますが、レコーディングスタジオのマイクを使用する場合ももちろんあります。

目次

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:SHURE

レコーディングでまず欠かせないのは、SHUREのマイクです。

誰もが1度はお世話になっているSHUREのマイクですが、そうる透さんはSHUREとエンドース契約をされており、SHUREのマイクの使用頻度は非常に高いです。

中でもよく使うマイクを紹介していきます。

SHURE SM57(スネア)

ダントツで使用頻度が高かったのが、SM57です。

主にスネアに使用することが多いSM57ですが、タムやシンバル等にも使うこともあり、オールラウンダーなマイクです。

ダイナミックマイクなのでファンタム電源は必要無く、耐久性も高いです。

業界標準とも言えるこのマイクは、スネア用に最低1本は持っておくといいと思います。

SHURE BETA91A(バスドラ)

必ずと言っていいほどバスドラの中に置いていたのは、バウンダリーマイクと呼ばれるBETA91Aです。

実はコンデンサマイクになっており、バスドラのアタックを細かく集音してくれます。

バスドラのマイクは3〜4回線取ることがほとんどで、ハイ・ミッド・ローを含む帯域の中でもハイ(アタック感)を集音するような役割をしていました。

バスドラのマイクで初回からこれを購入するのは少しハードルが高いですが、もう少しバスドラのアタックが欲しい!とう方にオススメのマイクです。

SHURE VP88(ルーム)

最後に紹介するのはVP88です。

セットから距離を置いて、ルームマイクとして使用していました。

更にこのVP88をルームマイクとして使用し、オリジナルのディストーションをかけることによってセット全体にギラッとした綺羅びやかさが追加されます。

すでに販売が終了してしまったのですが、ルームマイクとしては他のコンデンサマイクを使用することも可能です。

ディストーションのエフェクトはDAW上でかけるのがいいと思います。

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:AKG

SHUREと同じくらいAKGのマイクはレコーディングスタジオでもよく使用されます。

むしろレコーディング用のコンデンサマイクはほとんどAKGだった気がします。

AKGのマイクは非常にキレイに録れる印象です。オーバーヘッドにAKGが使われるケースが多かったです。

AKG C414(オーバーヘッド)

スタジオ定番のコンデンサマイクです。

シンバルを録する際は、このC414を使うエンジニアさんが非常に多く感じました。

個人で導入するには値段が少し高いですが、シンバルをキレイに録音したいと思ったらこのC414で間違いないでしょう。

AKG C418(スネアリム)

C418はクリップ式のマイクで、通常はクリップをドラムのリムに付けて、ヘッドの鳴りを録ります。

そうる透さんは、このマイクをマイクスタンドのマイクホルダーに装着し、リムショットを録るためのマイクとして使用していました。

やはりリムショットは音量が下がってしまうため、この音量を回復するためにC418はとても役に立ったと思います。

リムショットをしっかり集音したいと思った方は是非お試しください。

と言ってもこのC418はすでに販売終了となっているため、代替製品としては以下が最適だと思います。

AKG D112(バスドラ)

D112は、バスドラ用のマイクとしてよく使われていました。

BETA91はアタックを録るマイクに対して、D112はバスドラ全体のふくよかさを録音するためのマイクといった感じです。

やはりAKGのマイクは非常にキレイに録れるため、低音をしっかり録るのに適したマイクだと言えます。

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:audio-technica

若い方にもAT2020などで有名なaudio-technicaですが、そうる透さんもドラムの録音ではこのマイクを使用する場面が多かったです。

と言っても、audio-technicaのマイクは他のマイクと比べて非常にアタックが強く録れるマイクといった印象です。

そのため、使われる場面は限られていましたが、ロックやメタルなどの力強い音楽にはもってこいのマイクだと思います

Audio-Technica ATM25(タム・バスドラ)

そうる透さんがレコーディングで使用していたaudio-technicaのマイクは、このATM25一度です。

すでに説明は上でしましたが、本当にアタックがよく録れるマイクで、若い方向けのアニメソング・ゲームソングのレコーディングによく使われていた印象です。

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:AUDIX

AUDIXのマイクは、タム・フロアタム・バスドラに使っていました。

他のマイクメーカーと比べてクセが少なくナチュラルに録れる。といった評判を聞いたことがあります。

ミックスの段階でも扱いやすいとエンジニアさんからの評判も良かった印象です。

逆を言うとどんなジャンルでも普通の音になってしまうため、Audio-Technica ATM25のように尖ったキャラクターにはなりにくいかもしれません。

ドラムセット用としても販売しているため、在宅ドラマーの方にはオススメのメーカーかもしれません。

AUDIX D6(バスドラ)

よくバスドラで使用していたAKG D112よりもアタックが録れて、少し明るいサウンドな印象です。

このD6に限っては、バスドラのフロントの穴から中にセッティングしてアタックを録ったり、穴に当ててふくよかさを録っていました。

リファレンスとも言えるくらいクリアなサウンドなマイクです。

AUDIX D4(フロアタム)

フロアタムはバスドラ用のマイクで録る場合も多く、AKG D112が使われる現場もありました。

しかしD6と合わせてフロアタムにD4を使うことで、低音の定位にまとまりが出る印象がありました。

特にそうる透さんのフロアタムのチューニングはかなり低いため、D6を購入される方はD4の購入もおすすめします。

AUDIX D2(タム)

そうる透さんがレコーディングで使用するタムは10″/12″のため、通常の12″/13″とは若干定位が高くなります。

AUDIX D2では、10″/12”でもアタックもふくよかさもすごくあったのですが、とにかくサウンドがクリアだなと思いました。

AUDIXの購入を検討している方は、是非D2/D4/D6をまとめて使ってみることをオススメします。

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:SENNHEISER

SENNHEISERのマイクは、おそらく私がレコーディング現場へ行った中では、エンジニアさんが最も好む人が多いマイクかなと思います。

ほとんどのスタジオに置いてあり、録り音にも信頼性があります。

SENNHEISER MD421(タム・フロアタム・バスドラ)

とにかく太いサウンドが録れる!と、何度も言われてきました。

とにかく音が太い。もうその言葉のみです。とにかく音が太いです。

ただ欠点が、マイクがアタッチメントから外れやすいということです。

ガムテープをして落ちないようにしているスタジオもありました。

(すでに改善されていたらすいません)

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:YAMAHA

最後に紹介するのは、ヤマハのマイクです。

「ヤマハってマイク出してるの!?」と思う方もいらっしゃると思います。

ただ、そうる透さんのドラムセットを見て誰もが「あのバスドラの前にある小さいタムみたいなやつ何?」と思ったはずです。

実はあれ、マイクなんです。

YAMAHA Sub Kick(バスドラ)

残念ながらこちらも生産終了となってしまっていますが、ヤフオクやメルカリで購入はできるかもしれません。

結構ニッチなマイクなので、中古の楽器屋さんには置いてないと思います。(ハードオフだったらたまにあるかもしれません)

スーパーローを録るマイクで、コレがあるのと無いのとではバスドラの音像の大きさが全然違います。

ご自身でミックスまでなされるドラマーで、「バスドラの音像が小さい」という方は是非試していただきたいマイクです。

サウンドハウスの代替製品としては以下SOLOMON MICS ( ソロモンマイク ) / LFRQBLKが推奨されていました。

ただ、NS-10Mを使用したSub Kickとはなかなか音が違う印象です。

そうる透さんがレコーディングでよく使うマイク12選をご紹介:まとめ

というわけで今回は、そうる透さんのレコーディング現場でよく使われるマイク12選を紹介させていただきました。

マイクは直接音を拾う役割をしますが、宅録をされているドラマーであれば是非「プリアンプ」にも気を使ってみてほしいです。

マイクと同じくらい劇的に音が変わります。

逆に、スタジオの最高級のマイクプリアンプでいい音で聞いていたので、実際宅録をしたときには印象が異なるかもしれません。

あらかじめご了承ください。

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この記事を書いた人

2010年6月から2015年3月まで、そうる透さんのアシスタントをしておりました。
Teary Planetでドラムをしています。

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