今回はそうる透さんが2021現在、実際に使用しているシンバルの紹介と、どのような現場でそのシンバルを使っているかを解説していきたいと思います。
一つ言いたいこととして、シンバルってドラム本体に比べると紹介される場面が少ないなと思いました。
高校生だった私は「ドラムはポンポン買えないし、シンバルの方が何を使ってるのかリアルタイムレベルで知りたいよ!」と思っていました。
というわけで、実際にそうる透さんが使っているシンバルをご紹介させていただきます。
私がアシスタントを始めた頃から、そうる透さんは様々なシンバルを使っていました。
いつも現場にはシンバルケースが7個ほど。
もちろんすべてのシンバルを出すわけではなく、出番の多いシンバルもあれば少ないシンバルもありました。
多種多様なシンバルを使い分けることで、その現場に合ったサウンドを出すことができるのだなと勉強になりました。
というわけで、そうる透さんは「どんなシンバルを使っていて」「どんな現場でそのシンバルを使っているのか」を解説していきたいと思います!
そうる透さんがメインで使用しているシンバルを紹介!:ZILDJIAN ( ジルジャン ) / K ZILDJIAN SWEET
はじめに紹介するのは、K ZILDJIAN SWEETシリーズです。
19世紀トルコで誕生以来、世界中でドラマーの創造性をかきたせ続けるシリーズ。 入念なハンマリングとレイジングが幅広い音域でハイとローの響きをブレンド。優しくも、激しくも、その響きはアーティストの意のままに。
Kシリーズ自体は、ダークな音色をベースに鮮やかさと美しくふくよかなサウンドのシリーズです。
このSweet Crashは比較的薄めのシンバルで、厚さでダークさを表現しているわけではありません。
とは言え言葉で表現するのは大変に難しく、低い帯域が強いというわけではなく、質感がダーク…といったところでしょうか。
そうる透さんは17”/18”/19″を使い分けており、それぞれ音量が異なるので、会場のサイズによって使い分けております。
【主に登場する現場】
- 竹内藍さん(J-POP)
- 天童よしみさん(演歌)
- ライブバーでのセッション
- ニュー・サウンズ・イン・ブラス(吹奏楽)
そうる透さんがメインで使用しているシンバルを紹介!:ZILDJIAN ( ジルジャン ) / K SYMPHONIC
次にご紹介するのもK Zildjianなのですが、こちらも見るからにいい音が出そうなシンバルです。
Kジルジャンシンフォニックシリーズは、シンバルの表面の一部分に密度の高いハンマリング加工を施しています。その加工は新品の状態から、エイジングされた(使い込まれた)シンバル特有のこなれた音色と演奏感を生み出します。
そもそもK SYMPHONICは、オーケストラ用のクラッシュシンバルですが、これをドラムセットで使用しています。
Zildjian公式サイトにはこのように紹介されており、このシリーズは特にダークながらものすごいキラキラしてる!というイメージがあります。
ちなみにこちらのシンバル、なかなか売っているお店が少なく本当に購入するのが難しいです。
また、コンサート用の合わせシンバルを購入する場合は、事前に1枚の価格なのか2枚の価格なのかを確認することをオススメします。
【主に登場する現場】
- 天童よしみさん(演歌)
- ライブバーでのセッション
- ニュー・サウンズ・イン・ブラス(吹奏楽)
※動画は18インチになります。
そうる透さんがメインで使用しているシンバルを紹介!:ZILDJIAN ( ジルジャン ) / A AVEDIS
次に紹介するのはAVEDISシリーズです。
このシンバルは比較的新しいシンバルになりますね。
1930年代から60年代に大流行したサウンドを再現した、Avedisシリーズ。薄いシンバル特有の演奏感、優れたレスポンスを実現させるレイジング加工など、当時のサウンドに近づける趣向が凝らされた逸品。
とはいえサウンドはビンテージを目指している…というコンセプトですね。
マイク乗りも非常に綺麗で、コツコツしたPing音がとにかく綺麗な印象でした。
また、AVEDISシリーズではクラッシュとライドを区別していません。
ライドでもクラッシュでも使えるようなシンバルです。
最近はコンパクトな小口径セットが流行っていますが、その際には最低限のシンバル枚数で演奏することが多いかと思います。
クラッシュでもライドでも使える汎用性があるとサウンドもまとまりがあるのかなと思いました。
【主に登場する現場】
- 吹奏楽コンサート
- ライブバーでのセッション
そうる透さんがメインで使用しているシンバルを紹介!:ZILDJIAN ( ジルジャン ) /A ZILDJIAN HEAVY
かつてはZ3シリーズと呼ばれていたこのA ZILDJIAN HEAVYシリーズです。
そうる透さんはメインのツーバスセットで、A Custom→Z Custom→Z3という流れでシンバルを変えています。
その最後のZ3が廃盤となり、A Zildjianの仲間入りをしました。
クラッシュシンバルにパワーを求めるなら間違いなくこのモデルです。アタックもクリアで心地よいです。
「パワー × 音量 × ギラギラ」の3連コンボです。
使われいている現場も、ロック系がかなり多くなっています。
【主に登場する現場】
- 外道
- Akiさん
- 田川ヒロアキさん
- サイキックラバー
- センスオブワンダー
そうる透さんがメインで使用しているシンバルを紹介!:まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました!
基本的な知識なのですが、一般的にスタジオに設置されているシンバルは以下のようになっています。
- 16インチ クラッシュ
- 18インチ クラッシュ
- 20インチ ライドシンバル
これに比べてそうる透さんは、比較的サイズが大きめのシンバルを使っています。
基本的にクラッシュシンバルは19インチ、ライドシンバルは20インチ or 21インチくらいの大きさです。
是非参考にしてみてください!